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春きたよ!バレンタインチョコレヴューだよ!?(第686回)

今更なんだよ?ってくらい、タイムリーさは一切無視した自分のペースのみでの投稿。
ブログって、SNSのつぶやき程度なものから、長文で読み込ませるものまで実に多数。
こんなことしたとか、行ってきたとか、手に入れたとか、報告作業?的なことが多数じゃないでしょうか?


今年のバレンタインは、第4のチョコレート、ルビーチョコレートが静かな話題になったようで、じゃあブロンドチョコレートはいったいどうなった!?みたいな感覚ですけどね。のっけからツッコんできますよ、毒気は相変わらず抜けておりません!!

今年も例によって定番となったJPH、マダムフェルベールのボンボンを予約、購入と相成りましたが、


JPH、エヴァンさんのボンボン、かつてボク自信が憧れ、挑んだ、アーティスト(ミュージシャン)が発表するコンセプトアルバムさながらなんですよね。

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ちなみに今年のテーマは旅をする。世界各国を旅して、その土地で感じたことを落とし込んでいく。テーマ性も明確でしたが、味わいの繊細さがより高度に感じてしまったのも事実。決して批判ではないのですけど、新しいことへの探求から生まれたことが少々難解な組み合わせだったようにも感じてしまったのです
当然、わぁ、面白い!って側面もありますけどね。
緻密で高度で。遊びゴコロをパッケージやデザインから感じさせながらもその職人気質たるや如何に!ってビビってさせるんですよね。自分の探究心もくすぐられるっていうんでしょうかね?毎回毎回何かしら掘り下げようってキモチに持っていかれるのが不思議です


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一方、ジャムの妖精としても名高い、クリスティーヌフェルベール女史のコレクション、確かプラリネと名打ってあったような。その名の通り、プラリネ、パートダマンド(マジパン)で構成されたボンボンがずらり!
その内容もビターなアマンドの風味や、クリスプな食感、リッチなノワゼットの風味が広がったり、ウィットに富んでいて、深みがありつつも単純明快さも備えたクラシックな味わい。そんな印象です。日本酒にもすごくフィットしました。




今年って、前の年の福井豪雪のこともあって、昨対すると必然的に需要も膨らんだのですが、セカンドバレンタインっていう、なんだろう、苦難を越えてきたよ。みたいな福井独自の文化に育つ気配もなく消失したのがなんとも言えなく。表現に難しさもあるので控えておきますけど。。

あと、最近意識をすごくするのが、わかりやすさ。
簡素化ではなく、目隠しして食べてもこれが何であるのかがわかるほどの明確さということ。カレーとかラーメンとか、味わいもにおいも食感も、いろんなことがはっきりと伝わって来るという潔さを含んだお菓子づくりに勤しみたいのです。

例えば、「あ、このいちごの味、はっきり出てる。ふんわりした食感も食べやすくてすごく好み」

美味しさそのものを掘り下げて感じてもらえるきっかけ作りがしたいんですよね。
美味しいの基準値の底上げというか。


ずっと前から言ってた、(はず)クラシックへの回帰。
美味しいの手間暇を惜しまず、かつ簡素でありながら絶対的な構築要素を含んでいる。


アグリュムヴェリーヌKawaiiでは、オレンジのフルーツクリームにはフレッシュバターを用いて、伝統的なバターの油分でしっかりとしたボリュームをつけることと同時に、果汁の水分を適度にホールドし、満足感のある味わいに仕上げているということ。詳細はリンク参照に。こちらから

ここではっきりと意思表示しておきたいのですが、バタークリームのケーキに対するお問い合わせを多数頂いていること。
これが結構新作作成の際に自分の想いを後押ししているという事実。

これらのお問い合わせに対し、クレームオゥブールの味わいの深さ、絶やすわけにはいかない。そんな責務感さえ感じているのです。

懐古的かもしれませんが、この考えを後押ししたもうひとつの要因が、ボルディエのブール。(フランス語ではバターの意味。beurre、と綴ります)
例によって、エヴァンさんとボルディエ氏のコラボで期間限定、季節限定での販売とのことで、メルマガを受け取った時には意気揚々としながらも、よく見ると新宿伊勢丹店頭販売限定?だと?なんだと?


諦めかけたボヤッキー、ダメ元でその旨都内在住のある方にお伝えすると、

遠慮なさらず、ちょうど予定があるのでよければついでに足を伸ばして観に行きますよ
なんて
滅相もないお言葉をいただき!!
お送り頂いたのです!!!

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一応感想というか、レヴューですが、ペルーカカオの独特な酸味をまとったボンボンの異質な存在感や、通常のそれとは異なる、ブールを多めに配合したであろうそれを口に含むと、パキッと乳化が砕けるようなある意味懐かしいテクスチャー。
そこには妙な懐古的感触も楽しみながらも、日にちを分け、違う温度帯で口どけの変化を探りながら(15度の室温、23度の室温で食べ比べ)徹底的にいじくり倒すマニアックな自身の存在にヒいてしまいながらも、カカオやバターの美味しさの深淵をどう自分なりに表現するか。思案した結果



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取り寄せました。ボルディエ氏のブール。


ラインナップも実に多彩で、この画像では燻製塩、無塩、有塩ですが、燻製塩には玉ねぎなども加わり、食べるおかずクラブ← 有塩バターは、さすがブルターニュ、ゲランドの海塩の名産地だからでしょうか、結晶の大きいお塩がちりばめられ、食べる箇所によって塩味が違うんです。
それはそうと、燻製塩バター。この響きにスッゲーインスピレーションを得ちゃったんで。新作近日公開予定です!!!!!!!

あっさりとダイジェスト風に描き綴んないと。って感じでざっくばらんにまとめた今年の冬総集編。ゴタゴタでやっぱりまとまってないったらありゃしない。



言わせてもらいますけど
簡潔であって、キチンとした満足度を得るために取り除くことがトレンドとなっている、直近の食の世界。

肥満に代表される現代病、せいぜいこの半世紀の間に始まったこと。
いつでもどこでも思うものが簡単に手に入る便利さ故に、我慢を忘れる。
節度ある、というのが自分の菓子作りの信条でずっと取り組んできました。過度な油分を削り、素材の美味しさを損なわないレシピ構成のことだと思ってください。

バタークリームのお菓子が、今はだんだんと過去の遺産のように扱われています。


ボクが業界に入りたての頃、フィユタージュが折れないイマドキの若いもん達。って言われてきました。
お菓子の存在も身近になった証拠でしょう。けれども満たされるはずのそれがないがしろになっていく様は正直見たくない。むしろ美味しいものをたっくさん食べて、明日の活力に!ってな具合で過ごそうよ!って言いたいです。美味しいものってそういうチカラがあるはずなのに、なんかヘンだなって。

ぶっちゃけ、キャトルでこの論戦に発展しつつ、成しえなかったことが未だ心残り。いつかやれる機会に恵まれる時が来る。そう信じてるんですけどね。






L7 - Pretend We're Dead

Queenのドキュメンタリー映画で盛り上がってますね。ボクははっきり言ってガチのNirvana世代なので、4月になると少しセンチになります(深く触れませんから)
カート、コートニーラヴ、と来ればやっぱりL7でしょ!ってな感じで貼り付けた今回のつべ。

90年代初頭、ぶいぶい言わせてましたから、こんなんが。
ちょうどヌーヴェルキュイジーヌが落ち着きをみせ、再び新しさを探し求めていた時期でした。昨年逝去したポールボキューズ氏などが牽引していた頃です。

この頃のフランスのパティスリーでは、今日本が抱えるような、大手の安い量産品のお菓子に対抗する手段であったり、人手不足を外国人労働者でいかに賄うか?などが取りざたされてされていた記事を読んだ記憶もあるのです。
さ、どうなるんでしょうかね??

音楽以外では、異端児、悪童と謳われたバスケットボールプレイヤー、デニスロドマン氏もこの頃だったかしら?印象深かったけど、スキだったわけでもない。
今でいうところの承認欲求なんてチンケなレベルじゃなくて、アウトローひた走っていたのがすげーカッコイイって見えるんだからちゃんと振り切れてるんでしょう。焼き直しじゃいかんよな。って思いながらも、あの時の自分を越えるだけでも一苦労な訳だから、実行するために有言してきたイチロー選手、引退会見もまともに観るヒマもなかったのが少々残念。

ブログを書き、自身の心境と方向性をある程度公開していくことは継続的に続けていきます。
それがただ単にある程度の自分のペースに落ち着かせることで、すごい間が開いたり、更新続いたりします。
支離滅裂な長文で読み苦しいかとは思いますが、今回も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
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