第695回
近況報告と言いましょうか。最近はめっきり公式サイトでも新作の投稿も減ってしまい、もしWebの新作投稿を楽しみにしてくださっている方がいらっしゃったら先にお詫び致します。ゴメンなさい。
自分のモチベーションというか、原動力が概ね反骨精神的な要素が色濃くて、こうやってPCの前に座ってテキスト入力したり、画像編集したりするのも、お菓子づくりの詳細やなぜこの商品を作るきっかけや、その経緯などがほとんどのサイトで記されていなかったせいです。
自分の語彙力や表現力が稚拙であるのを棚に上げて、「爪痕」みたいなのを残したい。であったり、もしかすれば誰かの(特に業界人)何かのお役に立てるきっかけになったらイイな。って勝手に思ったりもしてます。この考えや想いは今も不動です。
ただ同時に、やはり仕事後にPCと向かい合っての作業は翌日の自分のコンディションに響いていたのも事実。睡眠の質も低かったと思います。
今現在は朝スッキリ目覚めるので、夜な夜なスマホはやはり健康には支障を来す様な気がします。ブルーライトはやはり良くないです。。余談でしたね。
話を冒頭の話題に戻しつつ、今回の投稿の本題に入りたいと思います。
何かのお役に立てるなら。と申しましたが、去る9月に福井製菓製パン専門学校での企業説明会、先日福井新聞の特集、こどもタイムズ vol.504の職業紹介として掲載いただきました。

恥ずかしながらも、今回自分自身の菓子屋半生について少し触れていきます。
これからの夢を目指す、若い世代に何かしらのメッセージとしてほんの少しでも響く単語があればイイな。そんな気がいで書き綴っていきたいです。もちろんお菓子業界に限ったことではなく、新しいことへの挑戦というのも含んでのことです。
まず企業説明会では、どうしてこの業界に進もうと思ったのか?といった想いなども併せて講演していただきたいとの趣旨もあり、少々自分でも首を捻ってしまうほど。
そもそも「絶対お菓子屋になりたい!」なんてアツい想いも、これといった確固たる信念というものではなく、自分自身の振り返りがホント超ヘタ過ぎて、話の脈略もビミョーだったと思います。時系列もバラバラ、馴れ初めというか、きっかけなんて本当昔話すぎて。。
そんなトーク下手の最初の強硬手段?は、軽く自己紹介を済ませた後、冒生徒たち一人ひとりに、コキーユを試食として、ひとつづつ食べてもらいました。
コキーユについては本当に何度もいろんな過去ブログからも登場している、自分にとっての1〜2位を争うマイフェイバリット。

この業界に足を踏み入れ、最初に修行先で出会い、その美味しさに感激したお菓子。
自分の気に入ったポポラスのグレイッシュスタンドに並べてご満悦のショット。IGでの紹介は既にしていますのでそちらもぜひご覧ください♪
いま現在では長野県でヘーゼルナッツの国産化を目指し、日夜努力されているフルふる岡田氏のアツい想いも携えつつ、自分が好きになったヘーゼルナッツチョコレートクリーム「ジャンドゥーヤ」や、イタリア産ヘーゼルナッツの美味しさの波及を陰ながら(本当に陰ながら)サポートしていきたい。そういった、自分の仕事に向き合うスタンスについても話をさせてもらいながら、

主に長野県の産地に脚を運び、巨峰、シャインマスカットなどのぶどう類、栗畑、ブルーベリー、りんご園など、生産者さまに直接お会いして、お話を伺い、人柄に触れ、思いの丈を伺って。そうやって培ったひとつひとつを使わせて貰う。
この拙いブログにずっと付き合っていただいている皆さんならお分かりいただいてる筈(です)
大袈裟ではなくて、受け渡していくこと。受け継いでいくこと。
ここ3年ほどは特に物事に丁寧に取り組むことの大切さを。
緻密さよりも直情さ。思い立ったら悩まず進め。
自分の行動を決めるのは自分の思いひとつ。
そんなことをつらつらと述べた50分。どういった手応えかも分からず仕舞いではありましたが、上手く自分の持ち合わせているものを伝えきれなかったような、出来たような、少し複雑な心境で幕を閉じたのです。
それからひと月ほどして、新聞記事コーナーの、こどもタイムズのオファーが舞い込んできたのです。
数時間の取材の中、自分の至らない部分も多かったにも関わらず、すごく上手な記事にまとめていただいて、先日の企業説明会でこんな事言えば良かったなー。みたいな箇所も書かれていたので今改めて確信というか、今年は自身を落とし込まないといけない時なんだと。そう強く思ってしまったのです。。
web版子どもタイムズはこちらから観れます
取材中話しながら思い起こしたことも交えてですが、この家業に進んだきっかけって、必然性もあったのでしょうね。
程よく自分で勝手に色々できたから。というよりはどうやって1日を埋め合わせていくか?みたいなところもあって。
記事中でも自分が鍵っ子だった。って話のことです。
ものづくりは最初っからスキな性分で、菓子の仕事に携わった当初は、きっと味音痴だったと思います。
「食べる」という経験値は積まないといけなくて、それもやはり日々の鍛錬だと思うのです。
一人暮らしで自炊していた時期は、仕事が休みの日には1週間分の食材を買って冷凍ストックできるおかずづくり、それこそ料理本を片手に、フレンチであればハーブ、スパイスなども使い方、味わい、香りも実際に自分で作ることで経験として培われていくのです。
いろんな角度から興味のある物事に挑戦していくことは大事だと痛感しています。
なかなか自分の自由な時間が取れない生活が続くと、悩む時間が疎ましくなってくる訳で。
ファーストインプレッションに頼る。
一目惚れのそれにも似た、最初に感じた自分にとって引き寄せられるものは、なかなかに覆られない。
行動は思い立ったら即。
常に自分の「こだわりのコリ」はほぐすこと。
↑単純なことですが、この2つが自分の行動指針。
取材の中で、一番難しいお菓子は?という質問があったのですが、マカロンという返答をさせてもらったのですが、今まで触れてこなかったマカロンのこだわりについて触れてみたいと思います。
ブルターニュ出身の、ローラン・ポワルヴェ氏。ペルシュのマカロン誕生のルーツは氏との出会い。
残念ながら現在日本にいらっしゃるかは不明です。
氏についての詳細は少ないですが、一応の情報です
マカロンが全国的にブームを迎えた頃、当店でも販売をして欲しい。という要望があったのですが、自分で納得いく物が出来ず、難儀していたところでした。
そんな折、とある恩師の方の紹介で、「ローランのデモの手伝いにおいで〜」と声をかけてもらったのがきっかけで、お会いすることができました。
とっても貴重面で繊細な方で、1ミリ単位で道具の配列であったり、氏のスペシャリテのマカロンに加える色素、乾燥卵白も0.1g単位でデリケートにキッチリ量るんです。
マカロンを絞り出す時の大きさを記した丸い縁取りの下敷きも自家製。
これもキッチリ。
そしていよいよマカロンの仕込みが始まると、
全くの無言。目も合わせない。問いかけも質問も無視。
恐ろしいまでの集中力というか、全集中←あってる?流行りには乗っておきたい!知らんけど!w
なので、黙って観てるだけのこちらも全集中!鼻の呼吸!←
マカロナージュも(生地の締め具合の作業のこと。これで仕上がりに差が出ます)何も解説が無く、解らん。ただこの緊張感を持って帰るしかない。
手伝ってくれてありがとう!くらいの会話しか覚えもなく、ただ、目の当たりにした、あの距離感での職人魂。
あえて面倒で難しい、スイスメレンゲを採用し、作業能率が悪くとも完璧を選ぶ姿勢は、もしかすると自分の中の礎なのかもしれませんね。
マカロンにサンドするガナッシュ自体は、自分の考えたオリジナルがベースで、いろんなフレーバリングはイメージを即カタチに!

今思えば、結構攻めた感のあるフレーバーもたくさんでしたが、とにかくやらないと、やってみないと気が済まないタチ。
まあまあ、思い返せばあと先考えずに。ってところでしたが、自分の引き出しが増えたこと、その後の新作にも影響を及ぼしたのでまあ良しとしましょう。
途中から完全にマカロンの話となってしまいましたが、自分がこの仕事が好きで、努力した分必ずカタチとして返ってくる。
手仕事、身近に言えばスポーツ全般。結果は自分自身というのが、この仕事の糧のひとつではないでしょうか?
大まかなことは新聞取材で答えているので、アディッショナルな応答として締め括りたいと思います。
"The Diary of Jane" - Breaking Benjamin (Cover by First to Eleven)
最近、youtubeでは自分たち世代のヒット曲をカヴァーするのが流行りなのか?
ヴォーカルのAudra Mille、なんとも癖のあるユニゾンヴォイスの持ち主。ハマるとくせになるどハマり感のある19歳。なかなかに面白いバンドなので是非に。
ボク自身にとって、音楽は切っても切れない、生きていくためのタンパク源みたいなものです。
ブログサイトではリンク貼り付けてある程度好き勝手させてもらってますけど、これもやっぱりあまり語らずとも自分の断片だと思ってください。それではまた。みなさまこのご時世ですが、くれぐれもお体にはご自愛くださいませ。
自分のモチベーションというか、原動力が概ね反骨精神的な要素が色濃くて、こうやってPCの前に座ってテキスト入力したり、画像編集したりするのも、お菓子づくりの詳細やなぜこの商品を作るきっかけや、その経緯などがほとんどのサイトで記されていなかったせいです。
自分の語彙力や表現力が稚拙であるのを棚に上げて、「爪痕」みたいなのを残したい。であったり、もしかすれば誰かの(特に業界人)何かのお役に立てるきっかけになったらイイな。って勝手に思ったりもしてます。この考えや想いは今も不動です。
ただ同時に、やはり仕事後にPCと向かい合っての作業は翌日の自分のコンディションに響いていたのも事実。睡眠の質も低かったと思います。
今現在は朝スッキリ目覚めるので、夜な夜なスマホはやはり健康には支障を来す様な気がします。ブルーライトはやはり良くないです。。余談でしたね。
話を冒頭の話題に戻しつつ、今回の投稿の本題に入りたいと思います。
何かのお役に立てるなら。と申しましたが、去る9月に福井製菓製パン専門学校での企業説明会、先日福井新聞の特集、こどもタイムズ vol.504の職業紹介として掲載いただきました。

恥ずかしながらも、今回自分自身の菓子屋半生について少し触れていきます。
これからの夢を目指す、若い世代に何かしらのメッセージとしてほんの少しでも響く単語があればイイな。そんな気がいで書き綴っていきたいです。もちろんお菓子業界に限ったことではなく、新しいことへの挑戦というのも含んでのことです。
まず企業説明会では、どうしてこの業界に進もうと思ったのか?といった想いなども併せて講演していただきたいとの趣旨もあり、少々自分でも首を捻ってしまうほど。
そもそも「絶対お菓子屋になりたい!」なんてアツい想いも、これといった確固たる信念というものではなく、自分自身の振り返りがホント超ヘタ過ぎて、話の脈略もビミョーだったと思います。時系列もバラバラ、馴れ初めというか、きっかけなんて本当昔話すぎて。。
そんなトーク下手の最初の強硬手段?は、軽く自己紹介を済ませた後、冒生徒たち一人ひとりに、コキーユを試食として、ひとつづつ食べてもらいました。
コキーユについては本当に何度もいろんな過去ブログからも登場している、自分にとっての1〜2位を争うマイフェイバリット。

この業界に足を踏み入れ、最初に修行先で出会い、その美味しさに感激したお菓子。
自分の気に入ったポポラスのグレイッシュスタンドに並べてご満悦のショット。IGでの紹介は既にしていますのでそちらもぜひご覧ください♪
いま現在では長野県でヘーゼルナッツの国産化を目指し、日夜努力されているフルふる岡田氏のアツい想いも携えつつ、自分が好きになったヘーゼルナッツチョコレートクリーム「ジャンドゥーヤ」や、イタリア産ヘーゼルナッツの美味しさの波及を陰ながら(本当に陰ながら)サポートしていきたい。そういった、自分の仕事に向き合うスタンスについても話をさせてもらいながら、

主に長野県の産地に脚を運び、巨峰、シャインマスカットなどのぶどう類、栗畑、ブルーベリー、りんご園など、生産者さまに直接お会いして、お話を伺い、人柄に触れ、思いの丈を伺って。そうやって培ったひとつひとつを使わせて貰う。
この拙いブログにずっと付き合っていただいている皆さんならお分かりいただいてる筈(です)
大袈裟ではなくて、受け渡していくこと。受け継いでいくこと。
ここ3年ほどは特に物事に丁寧に取り組むことの大切さを。
緻密さよりも直情さ。思い立ったら悩まず進め。
自分の行動を決めるのは自分の思いひとつ。
そんなことをつらつらと述べた50分。どういった手応えかも分からず仕舞いではありましたが、上手く自分の持ち合わせているものを伝えきれなかったような、出来たような、少し複雑な心境で幕を閉じたのです。
それからひと月ほどして、新聞記事コーナーの、こどもタイムズのオファーが舞い込んできたのです。
数時間の取材の中、自分の至らない部分も多かったにも関わらず、すごく上手な記事にまとめていただいて、先日の企業説明会でこんな事言えば良かったなー。みたいな箇所も書かれていたので今改めて確信というか、今年は自身を落とし込まないといけない時なんだと。そう強く思ってしまったのです。。
web版子どもタイムズはこちらから観れます
取材中話しながら思い起こしたことも交えてですが、この家業に進んだきっかけって、必然性もあったのでしょうね。
程よく自分で勝手に色々できたから。というよりはどうやって1日を埋め合わせていくか?みたいなところもあって。
記事中でも自分が鍵っ子だった。って話のことです。
ものづくりは最初っからスキな性分で、菓子の仕事に携わった当初は、きっと味音痴だったと思います。
「食べる」という経験値は積まないといけなくて、それもやはり日々の鍛錬だと思うのです。
一人暮らしで自炊していた時期は、仕事が休みの日には1週間分の食材を買って冷凍ストックできるおかずづくり、それこそ料理本を片手に、フレンチであればハーブ、スパイスなども使い方、味わい、香りも実際に自分で作ることで経験として培われていくのです。
いろんな角度から興味のある物事に挑戦していくことは大事だと痛感しています。
なかなか自分の自由な時間が取れない生活が続くと、悩む時間が疎ましくなってくる訳で。
ファーストインプレッションに頼る。
一目惚れのそれにも似た、最初に感じた自分にとって引き寄せられるものは、なかなかに覆られない。
行動は思い立ったら即。
常に自分の「こだわりのコリ」はほぐすこと。
↑単純なことですが、この2つが自分の行動指針。
取材の中で、一番難しいお菓子は?という質問があったのですが、マカロンという返答をさせてもらったのですが、今まで触れてこなかったマカロンのこだわりについて触れてみたいと思います。
ブルターニュ出身の、ローラン・ポワルヴェ氏。ペルシュのマカロン誕生のルーツは氏との出会い。
残念ながら現在日本にいらっしゃるかは不明です。
氏についての詳細は少ないですが、一応の情報です
マカロンが全国的にブームを迎えた頃、当店でも販売をして欲しい。という要望があったのですが、自分で納得いく物が出来ず、難儀していたところでした。
そんな折、とある恩師の方の紹介で、「ローランのデモの手伝いにおいで〜」と声をかけてもらったのがきっかけで、お会いすることができました。
とっても貴重面で繊細な方で、1ミリ単位で道具の配列であったり、氏のスペシャリテのマカロンに加える色素、乾燥卵白も0.1g単位でデリケートにキッチリ量るんです。
マカロンを絞り出す時の大きさを記した丸い縁取りの下敷きも自家製。
これもキッチリ。
そしていよいよマカロンの仕込みが始まると、
全くの無言。目も合わせない。問いかけも質問も無視。
恐ろしいまでの集中力というか、全集中←あってる?流行りには乗っておきたい!知らんけど!w
なので、黙って観てるだけのこちらも全集中!鼻の呼吸!←
マカロナージュも(生地の締め具合の作業のこと。これで仕上がりに差が出ます)何も解説が無く、解らん。ただこの緊張感を持って帰るしかない。
手伝ってくれてありがとう!くらいの会話しか覚えもなく、ただ、目の当たりにした、あの距離感での職人魂。
あえて面倒で難しい、スイスメレンゲを採用し、作業能率が悪くとも完璧を選ぶ姿勢は、もしかすると自分の中の礎なのかもしれませんね。
マカロンにサンドするガナッシュ自体は、自分の考えたオリジナルがベースで、いろんなフレーバリングはイメージを即カタチに!

今思えば、結構攻めた感のあるフレーバーもたくさんでしたが、とにかくやらないと、やってみないと気が済まないタチ。
まあまあ、思い返せばあと先考えずに。ってところでしたが、自分の引き出しが増えたこと、その後の新作にも影響を及ぼしたのでまあ良しとしましょう。
途中から完全にマカロンの話となってしまいましたが、自分がこの仕事が好きで、努力した分必ずカタチとして返ってくる。
手仕事、身近に言えばスポーツ全般。結果は自分自身というのが、この仕事の糧のひとつではないでしょうか?
大まかなことは新聞取材で答えているので、アディッショナルな応答として締め括りたいと思います。
"The Diary of Jane" - Breaking Benjamin (Cover by First to Eleven)
最近、youtubeでは自分たち世代のヒット曲をカヴァーするのが流行りなのか?
ヴォーカルのAudra Mille、なんとも癖のあるユニゾンヴォイスの持ち主。ハマるとくせになるどハマり感のある19歳。なかなかに面白いバンドなので是非に。
ボク自身にとって、音楽は切っても切れない、生きていくためのタンパク源みたいなものです。
ブログサイトではリンク貼り付けてある程度好き勝手させてもらってますけど、これもやっぱりあまり語らずとも自分の断片だと思ってください。それではまた。みなさまこのご時世ですが、くれぐれもお体にはご自愛くださいませ。
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