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第580回 いちご


明城ファームのいちご「かおりの」のこと



「かおりの」の特徴

酸味が少なく、甘さが勝負。
香りも濃厚。
中身は白っぽいのですが、想像以上の甘さに驚きます。



福井でいちご!

2014年度から栽培を始めた新品種「かおりの」
まわりの人からはちゃんと育つのか、
採算ベースにのせられるようになるのか、大変心配されました。

現在も試行錯誤中ですが、もともと「かおりの」は強い苗。
積算日照量、積算温度などをはかりながら、
デジタル管理システムで水やり、肥料やりのタイミングを図っています。



(写真:ビニールの下には土ではなく吸水性のスポンジ。
    その上にホースも敷かれていて、そこから水や肥料が届けられます)


栽培方法

種植えから始まり、実がなるまで500日。

約一年半もの間、剪定作業などの世話を欠かしません。

休耕期にどれだけ手間をかけてやるかで、いちごのおいしさが変わってくるのです。

端境期をなくすため、11月~6月まで、1シーズンで7回転。

サイズにばらつきはありますが、ほぼ安定した供給が可能です。

お菓子に生かすなら、甘さ、香りが引き立つ使い方を、ぜひ。



栽培方法

花が咲き始めたら、マルハナバチによって受粉させます。



ハチは巣箱にいる幼虫のため、エサとなる花粉を足にいっぱいつけて持ち帰ります。

そのとき、だんご状に足に巻き付けようとするため、おしべ?(黄色い花粉のそば)の周りを、おしりをふりふりしながら、ぐるぐると周ります。



すると、その中心にあるまだ堅いみどり色の実にもまんべんなく受粉してくれるのです。

上手に回ってもらえたいちごはきれいな円錐型に、
そうでないいちごは、ちょっと不格好な出来になります。



(写真:うまくふくらんでいないのは受粉失敗)

人間の手では、どうがんばっても、ハチのように上手に受粉させることはできないそう。



とっても気分屋なハチ

かつて、受粉のため力を借りていたのは、日本みつばち。
しかし、気温、天気がそろわないと、ちっとも働いてくれません。
明城ファームでは西洋のマルハナバチの力を借りています。
こちらも、気温が低いと出てきてくれませんが、
若干の曇り空くらいだったら働いてくれます。

また、ハチはとても敏感で賢く、農薬のにおいが残っていると、二度とその花には寄ってきません。
農薬をまったく使わずいちごを育てることはできないので、いかに少なくするか、日々研究しています。



いちご農家 VS 養蜂家

たいていの農家では、ハチは「レンタル」するもの。

次の命につなぐことなく、寿命が尽きたらまた新しいハチを「仕入れ」ます。

ですが、養蜂家の方はハチが集めてきた自然の恵み、ハチミツを分けてもらう「共存」という考え方。
ハチの力なくしては、いちごが栽培できない農家と子どものようにかわいがっている養蜂家、
両者の溝はまだまだ埋まりそうにありません。

養蜂家の方曰く、ハチにとっていちごの花粉は「まずい」、そして、いちごの花から採れたハチミツもおいしくないんだとか。

大事な我が子にそんなマズイものを食べさせたくない親心?



いちごが甘くなるのは夕方

約30℃に保たれたハウスには、ビニールのふわふわしたものが設置されています。



中身はエチレンガス。

これは、太陽の光とエチレンガスを利用して、人工的に光合成を促進させるため。

光合成を十分に行った苗は栄養をたっぷり蓄え、

夕方、実のほうへその栄養を送ります。

十分に甘みが到達したころ(だいたい翌朝)、収穫です。

・いびつないちごほど、おいしい!?

とんがりお山がひとつの円錐型のいちごが主流ですが、自然のものなので、不格好ないちごももちろんいます。



きれいな円錐型のいちごは、実が赤くなるころ、ゴマのようなつぶつぶ(種)がちょうど黒くなり始めます。

これは、「熟したよ~」のサイン。

ようやく収穫を迎えます。

けれども、同じ時期に実が赤くなった不格好ないちご、この種はまだまだ黒くなりません。

黒くなるまで、円錐型のいちごよりも長い間、苗にくっついた状態が続きます。

すると、きれいないちごよりも栄養をたっぷりもらった、あまーいいちごになるわけです。

きれいないちごは実もやわらかいので、いいタイミングで収穫しないと腐敗が始まってしまいますが、不格好ないちごは実がしっかりしているので、たくさん甘みを蓄えても、腐敗しないそう。




ブサイクちゃんを探してみたくなりますね。



୧( ⁼̴̀ᐜ⁼̴́)૭




大きなビニールハウス一面に広がる「かおりの」の苗。

前々から気になっていた、北陸でのいちごの栽培。という過酷な現場に伺わせていただく機会に恵まれました(๑•̀ㅂ•́)و✧

何故過酷か?

ハチの活動がどうしても活発になり難い。

すなわち、雨、雪が多く、日照時間が少ない気候。そんな福井県越前市(武生)で栽培を営まれる

明城さん



まだ30代前半、意欲的にいちごの栽培に取り組んでおられます。



採れたていちごの試食もさせていただきました(≧∇≦)

ブサイクちゃんがキレイないちごを食べる。の図w


よくいちごの苗が安値で売られていますが、栽培して、収穫して収益を上げるのは容易ではないんです。

鯖江ブルーベリー農家の八田さんも同じことをおっしゃってましたが、美味しいと言ってもらえることが素直に嬉しい。と。

明城さんも同じ、ボク自身も同じく、やはりつくる以上は、納得のいく、オンリーワンを目指すのです。

前回の養蜂家、大沼さんのお店を訪れてお話しを伺わせていただいた中で、お菓子屋として一番馴染み深い、いちごとみつばちの関係性も触れさせていただきました。

明城さんのいちごは、早ければ今週末から使えると思います。

味のギュッと濃縮されたいちごはコンフィチュールでも試してみたいと思ってます( ´͈ ᗨ `͈ )◞♡⃛




Coldplay - " Strawberry Swing " Live & Acoustic video performance on I Heart Radio


いちごです。たまにはソフトなのもツベんなきゃw

ペルシュタイムズの取材も兼ねての訪問でしたが、改めて農家さんの大変な現場、想いを込めて大切に育てられている現場に立ち会えて良かったですね~(。>∀<。)


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