第625回 篭る

飲食業のキッチンって

半ばキッチンにこもりっきりな、ある種閉鎖的な空間で仕事をしているわけです。
お料理の、レストランのシェフは、お客様が御帰りの際、玄関先までお見送りされますよね。そして、そこで本日お越しいただいたお客様の満足度をある程度推し量れるわけでして。

ほぼほぼテイクアウトが主体のケーキ屋では、むしろご自宅でケーキの入った箱を開け、召し上がっていただいて。ほとんどその評価の良し悪しを量る術も無いように感じてしまうのです。。


お渡しするお相手さまのイメージを膨らませてクリエイトしたケーキ。
いちごのタルトが土台で、ホワイトチョコレートでデコレーションしました(^o^)/


無垢な半紙に、墨の色合いをアクセントにブラックチョコレートを添えた「白薔薇」をオマージュして仕上げた作品。

嗜む生しょこらで一筆描き上げていただいてからも、何度かお会いした、書家西山鳳陽先生に(書家としてより高みを目指すべくお名前が鳳陽になられたそうです御祝いとして設えました。

書道家として、クリエイターとして、半紙に墨で最大限の表現をすること。尊敬致します。
単色の世界。濃淡、強弱、配置のみ。ボクのような素人が言うまでもありませんが( ˟ ⌑ ˟ )

相手さまのイメージが自分自身でも周知であれば難しくはない、イメージを膨らませてつくりあげるそれは、イメージを具現化できる、菓子作りの醍醐味なのかもしれませんね。

実際のところ、差し上げる方(ご予約いただいた方)とも相談をさせていただき、その方のイメージに見合ったケーキを贈りたい。何かこう、相手を思いやるキモチというか、如何様に相手の喜ぶ顔を見れるのか?それって、プレゼントすることのキホンであって、原点であって。

悩んで試行錯誤して。それはむしろ楽しい時間です。達成感というのはむしろそれを乗り越えるからこそ生まれることなのでは。と思っています。より一層の表現力が欲しい。。インスピレーションの源を欲しています


そして

伝える。って大切な仕事のひとつだと思います。
伝統と継承。ひとつのキーワード。
細やかな、それこそ目に見えないなにかをキチンと伝えること。その積み重ねが、「美味しい」という至極カンタンで当然な求められる結果に繋がることであるのです。

結局、ここで、ホームページで、一生懸命テキストを書いて、事細かに製法を説明して、味わいを表現して。それこそ自分の手の空いた時間を利用してアップしてるわけですが、どう伝えるか?何からすれば良いのか?といった、創り手ならではの悩みに立ち向かっているだけなのかもしれませんね。

ぶっちゃけ、特に作家さんや、伝統工芸に携わる職人さんのお仕事で感じることが
勘と経験
それって、じゃあ手に取ってみて、触れてみないとその良さには踏み込んでいけない。っていうことであって。
ボクたち、食の世界に携わる人間からすれば、実際に食べてみなければ分かり得ないことも当然たくさんあって。
ビジュアルで訴えかけることに関しては、お菓子の世界では特権とも言えるかもしれません。

いろいろと悩み、考えていることは、今までごく当たり前に既成事実として受け流してきた細かなこと。
ワインソムリエは、ワインの香りや味わいについて事細かに説明するのに、なぜテーブルに運ばれてくるお料理に対しての説明は簡潔なのか?もっとたくさん、知りたいことが。それはそのお料理が美味しくて、気に入った時には特にその感情が湧き上がってくるのです。もしかして自分だけ??

本日の鮮魚。本日のメイン。

それだけ簡潔なメニューにもかかわらず、レストランに足を運び、食事を楽しむ。
そのお店に対する期待度の裏付けでもあって、当然信用しているからであって。シェフに対する信頼。どんな美味しいものに今日は出会えるのか?という驚きにも期待を馳せて。

ボクのつくるお菓子もそう在りたい。

あまりに何をどう伝えていけば理路整然とするのか?日々の仕事の間に駆け巡る自分に対しての葛藤でもあるのです。



フォレノワール。黒い森でも採用した、Morinのペルー産ブラックチョコレートを使って、カシスのガナッシュを。
マカロンのサンド用に採用したところ、カシスの持つ、タンニンのような渋みがグッと抑えられ、果実らしい爽やかな酸味が強調されました。

今まではウッディでカカオらしい重厚感のある、コスタリカ産ブラックチョコレートをセレクトしていましたが(もちろんこれはこれで、酸味というよりは渋みがじわじわと味わいに乗ってくるといったところでしょうか?) 自分がより良いと思った方へ傾けばいいのか?そもそも美味しい。というのは十人十色なんでしょうが。

本当に疑問符が多い。自分の心境を表わしていますね。。

お取り寄せ。というのがごく当たり前になり、ますますご馳走という言葉の意味が薄れつつあります。

美味いものに出会うため、其処に馳せ参じる。ボクはそのように理解しているつもりです。



いろいろディスカッション。at イルヴァビヤンww

キャトルでの今後の展開についても意見交換しながら、ガチの深夜帯まで懇々と話し込むのでありました(๑✧∀✧๑)





‪Nine Inch Nails - Closer (Director's Cut)‬

ずいぶんと自分の心境を語りました。まとまりの無い話で本当に恐縮しますT^T

ほぼ毎回、こうやって動画を貼り付けるのですが、映像、歌詞、いろんなニュアンスを持たせ、その都度のタイトルにあったものを紹介しています。
敢えて言うならば、タブーとされることに踏み込んでいく。神の領域に近いた。というリリックと映像のリンクがなんとも言えないですね(๑´ㅂ`๑)♡






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