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夏休み自由研究(第690回)

夏休みに入り、小学生を対象にした子どもお菓子教室を試験的に募集したところ、定員を上回る応募があり、予想以上の反響に驚いたのです。

その講習内容は、シュークリーム
シュークリームの作り方を通じて、なぜシュー生地が膨らむのか?というメインテーマを基に、お菓子づくりを行いながら実際に体験してもらう試みです。

水、バター、薄力粉、たまご。

実にシンプルな材料で作るシュー生地。化学観点から言っても、膨らむメカニズムをきちんと説明しきれるお菓子屋さんがどれほどいらっしゃるかも謎です。

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ひとつめ。デンプンの糊化

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これについては、炊きたてごはん、冷やご飯を例に、実際に手に取り触って、感触を感じて、意見を言って。
逆にデンプンの老化については触れませんでしたが、なぜ水とバターを沸かす必要があるのかについて説明しました。

ふたつ目。グルテン形成

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バターが皮膜することで適度にグルテン形成を抑えることができる。。ということについては触れず、デンプンの糊化、グルテン形成を、風船に例えてゴムの伸縮性による効果と説明しました。

みっつ目。水蒸気の蒸発

オーブンの焼成で、適度に膨らんだシュー生地を排気する作業の際発生する水蒸気を観察しながら。




蒸気の出た時の歓声はすごい。で◯じろう先生が培ったやつか?そもそも土瓶メガネ、白衣姿で登場すべき?なんて馬鹿げたイメトレをしていたのはここだけの話。

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シュー生地の仕上がりに誤差が出にくいように薄力粉のみで仕上げたシュー生地。
内層に広がる膜も観てもらっています。

糊化、グルテン形成が膨らむ生地の伸縮性をサポートし、膨らむチカラはたまごの持つ水分の水蒸気によるものであること。
実はシュークリームの歴史は古く、料理人の手により生み出されたお菓子ではないかという推測が持たれています。
それを裏付けるのが今回紹介したグルテン形成や糊化、バターを溶かして小麦粉を練り合わせるベシャメルソースの製法と酷似しているからです。

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カラダもしっかりしてきた、高学年だとしてもまだまだお菓子づくりではチカラ加減も難しい中、頑張って生地を練り上げてくれました。
不慣れな絞り袋を使った生地の分割も。

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焼き上げたショー生地を切り分け、カスタードクリームを詰めていきます。
完成に近づくにつれて、緊張の糸も切れたのか、子どもらしい表情が広がります。

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今回の自由研究では、おさらいがてら要点を箇条書きする形に留めました。
沸かした水とバターに小麦粉を加えてチカラいっぱい練り上げる生地の重たさ、カスタードクリームを分割していく大変さ。化学の結果も去ることながら、「楽しかった自由研究』という記憶を積み重ねて欲しいものです。

それでも子どもたちは自分たちでカメラを準備し、必要に応じて画像に収めたり要点をメモに書き控えたり。次回も美味しくシュークリームが失敗なく作れると思います!
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